現役日本食レストランマネージャーから見たシドニーレストラン飲食業で働くために必要な英語力。
こんばんは、シドニーマンです。
英語力
海外を気にしている方には高い壁です。
海外で働く事を考えたり、すでに海外に居るのであれば、その国の公用語をそれなりに理解しておかないと日常生活において支障をきたしますし、働くとなってはとても大変です。
シドニーは英語圏の国です。なので、英語をどれだけ理解しているかで生活が変わるし、仕事に就けるかどうかもかかってきます。とても重要です。
働くために必要な英語力は
レストラン飲食業で働くのであれば、格式の高い高級レストランであれば、それなりの英語力が必要になりますが、こと日本食レストランやローカルのカジュアルなレストランやカフェで働くのであれば、そこまでの英語能力は必要ありません。
それなりの会話のキャッチボールが出来れば何とかなります。
どれだけの英語能力があればよい?
英語能力があればそれに越したことはありませんが、日本から来る方で英語に対してそこまで準備をして渡豪してくる方は少ないのが正直なところです。
一般的には必要な英語力はTOEIC600点程度と言われています。TOEIC600点レベルは、シドニーにある語学学校のクラスで言うと「Pre-intermediate(プレインターミディエート、中下級レベル)」に該当します。
ちなみに、シドニーにある語学学校での英語能力でのよくあるクラス分けは下記のような感じです。
・Advanced:上級レベル、TOEIC 850~990点
・Upper-intermediate:中上級レベル、TOEIC750~850点
・Intermediate:中級レベル、TOEIC650~750点
・Pre-intermediate:中下級レベル、TOEIC450~600点
・Elemntary:初級レベル、TOEIC200~450点
・Beginner:超初級レベル、TOEIC5~200点
だからと言って、英語能力が、Pre-intermediate(プレインターミディエート、中下級レベル)以下だと仕事に就けないわけではありません。
英語力が無いのに仕事を得るためには
英語力が無いのに仕事につけるのか?
答えは、英語力が無くても仕事には付けます。見つけれます。
個性です。
あなたの個性が武器になります。
"個性"と言えば難しく聞こえるかもしれませんが、元気です。
”元気ですかー!元気があれば何でもできる!!!”
今は落ち着いている往年の有名なプロレスラーの方はよく言ってました。
その通りです。元気があれば何でもできます!何とかなります!!
元気が良ければ何とかなります。
シドニーを隅々まで知っている、また昔からの知り合いがいるとかであれば、問題ないですが、そんな都合よく行きません。
見知らぬ土地、知らない人たち(違う人種)と一緒に仕事をする。その分何かと構えてしまっているのです。なので、元気に働く姿勢を見せれば仕事を得ることは出来ます。そしてそれに伴って英語は後からついてきます。前向きに頑張る姿勢が英語力を上げるコツでもあります。
働くために必要な英語力を身につけるには
それでも、ただシャカリキに働くだけではある一定までの英語力しか身につきません。やはりそれなりに必要な英語力を身に着けるにはそれなりの勉強をしなければなりません。
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日常の中で会話する機会をつくる
自分の英語力は仕事を始めてから痛感するので、それは置いておきます。
それよりもシェアハウスで一緒に暮らすオージーや日本人以外ととたくさん話したり、買い物へ行ってむりやりにでもその店のスタッフと話したりすることで、英語で会話する機会を多く持つ努力をしてみましょう。
また、ネットや街の掲示板で安く英会話のレッスンをしてくれる情報があります。利用してみるのも良いと思います。
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英語に自信がなくてもとにかく話しをしよう
日本人は、とにかく英語を完璧に話そうとします。過去形、過去分詞形、文法などを頭で考えて話そうとするので、目の前で起こっている英会話についていけずに、無言になるパターンがとても多いのです。
文法などを気にするあまり話せなくなってしまってます。
レストランで働くのであれば、その店に合った接客英語を覚えなければ、先に進みませんが、それでも文法を完ぺきにこなし話しているスタッフは結構まばらです。(これは私の実体験からです。)
なので、実生活においてはとにかく話しましょう。単語だけでも少しずつ話してみる。休みの日は英語での言い回しを覚えたりという努力をしてみましょう。
つたない英語でも話しかけ、通じて何かをなし得たときの喜びは日本に居ては味わえないものです。
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リスニング力の重要性
英語力を上げるうえで欠かせないのがリスニング力です。リスニング力が乏しいと相手が何を言っているのか分かりませんし会話は続きません。そうなると現場で働いていてどんなに他の能力が優秀でもお客様の要望に応えることが出来ません。
英語を話す機会が少ない人ほど、単語や文法を気にしすぎているので話しかけられた時に単語や文法が頭から飛んでしまい真っ白になり、yesかnoしか答えられない状況になり、レストランで働くには致命的になってしまいます。
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リスニング力を上げるためには普段から耳を慣らす努力を
リスニング力を高めるためには、普段から英語に耳を慣らす努力をしましょう。たとえば歩く時間はほとんど携帯のラジオで英語を聞く、テレビを字幕を通してみるなど。
実は海外で働くことは予想以上に大変なのです。
実際にシドニーに来て今まで人生を過ごしてきて日本と比べてみて感じたことは”予想以上に大変”なことです。特に英語力は痛感させられました。
日本食レストランとはいっても、実際に相手にするお客様は現地の方が多いです。その為、お客様とのやり取りは勿論英語になります。そして日本人スタッフ以外ともすべて英語でのやり取りです。日本人同士でも年齢や出身地が違えば、感覚が違います。日本語で説明するのも簡単ではありません。ましてや英語なんて。。。
日本食レストランはオーストラリアではとても人気です。
電話でのテイクアウェイの注文のやり取りや、対お客様とのオーダー、お会計。極めつけにはメニューについて聞かれることもあります。言われていることが分かっているのに英語が出てこない、一生懸命説明しても伝わらない、何回聞いても聞き取れず何度も聞き直しイヤな空気になる。時間がかかる。
日本では何でもない簡単な作業も、英語になるととんでもなく苦労します。一つ一つに時間が掛かりすぎ気疲れもします。
ですが、これらのことはかなり英語力の向上につながるのです。リスニングやヒアリングの練習になること間違いないです。レストランやカフェなどでは基本研修期間のようなものがありますが、仕事の場です。英語を教えてくれるところではありません。ここは頑張るしかないのです。
オーストラリア国内で使用できる、
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まとめ
海外、シドニーだからと言って英語に慌てる必要は実は無いのです。何とかなると思えば何とかなるのです。
それに日本人は英会話が苦手とのイメージもあります。それを逆手に取り元気よく笑顔で働き続けることが出来れば、職場にも、職場のスタッフにも、現地のお客様にも慣れ、最後には英語にも慣れてきます。
シドニーのレストラン飲食業で働くために必要な英語力は、自分自身のやる気で補えるのです。
もしこれから渡豪を考えているのであれば、少しでも日本で英話力を伸ばすことをおすすめします。