驚かないで。 実はこんなに違う日豪レストラン接客スタイル。
こんばんは、シドニーマンです。
今回は、日豪飲食業での接客スタイルの違いについてですが、実はこの日豪接客スタイルの違いについてが、私が今まで働いてきたどの日本食レストランでも新人が入ったときに必ず言われることなのです。
日豪の接客スタイルの違い
日本とオーストラリア(シドニー)では、接客スタイルが大きく異なります。
日本では、カフェやレストランなどの一般的な接客スタイルとして、
お客様第一主義(お客様は神様です。)
粗相の無いよう礼儀正しく
マニュアルを通して、自分の与えられたポジションに徹する
といったものが基本にあります。
日本ではマニュアルで接客スタイルが統一化されたレストランやカフェなどが沢山あります。現場ではマニュアル重視の為、個性が犠牲になり働いていてもつまらないと感じる場面も多々あります。
それに比べて、オーストラリアのカフェやレストランなどの多くの飲食業の接客スタイルですが、
個性を表に出しやすい
フレンドリー
仕事中、ポジションや役職になりきるより、個人として仕事をする
という傾向があるように思えます。
個性を表に出しやすい
シドニーに限らずオーストラリアでは、働いているスタッフの個性を大事にしております。ですので日本に比べると個性的なサービスが多く感じます。
ウールワース(Woolworths https://www.woolworths.com.au/)やコールス(Coles
https://www.coles.com.au/)、Myer(https://www.myer.com.au/)、Kmart
(https://www.kmart.com.au/)など、沢山の大手チェーン店がありますが、接客スタイルを見ても日本ほど画一化されているようには見えません。
フレンドリー
フレンドリーな接客スタイルこそが、オーストラリアの代名詞です。カフェやB級グルメのレストラン、カジュアルスタイルのレストランは、このフレンドリーさでお客様の心を掴み、一元のお客様を常連客に変えていきます。
私が思うにこのフレンドリーな接客は日本ではなかなかさせてもらえない接客スタイルだと思います。こちらにあるコンビニやコールス、ウールワースなどの大手チェーン店などでも同じです。
仕事中、ポジションや役職になりきるより、個人として仕事をする
私が居た頃の日本は、社内でポジションや役職がある方には常にポジション名や役職名でその方を呼んでいた様な気がします。なので社内に居る時は役職になり切って仕事をしていたように思えます。シドニーでも勿論上司部下の関係はありますが日本ほど縦に厳しくなく、その方をポジション名や役職名で呼ぶのではなくどちらかと言えば気軽に下の名前で呼んだり話しかけたりします。縦の関係よりは横にフラットな関係ではないかと思います。
この関係の良いところは親しみやすいところで、肩ひじ張らずに意見を言いやすく変な壁もできにくいので仕事が円滑に回ることです。それ故にYes・Noも言いやすい環境になります。
もちろん、高級レストランと言われるところは、フレンドリーさが前面に出すぎても困りますが、そのレストランや場所に合った接客スタイルで対応しますが日本より格式張ってないように見えます。
余談ですが、日本のように上司の言うことは絶対で断れないと言うことは、海外ではありません。
また、シドニーにある中華レストラン、イタリアンレストランや、韓国料理店など各国のレストランは、オーナーがオーストラリア国外で生まれ育った移民であったり、スタッフがそれぞれの国から来たワーキングホリデーや学生ビザなどの方が多く働いている為、オーストラリアスタイルでの接客サービスというよりも、それぞれの国の特色が出ている接客サービスを提供する傾向があります。
オーストラリア国内で使用できる、
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シドニーにある日本食レストランでは?
シドニーにある数多くの日本食レストランで勤務した私の経験からも言えますが、上記の様な様々な理由もあり、オーストラリアにある日本食レストランでも、オーナーが日本人である場合や新日家であれば日本文化の色が強いレストランになりますし、そうでない方がオーナーであればそうでない場合とあります。
日本独特の
「いらっしゃいませ!!」
「ありがとうございました!!」
「またのご来店をお待ちしています!!」
などの挨拶を言う日本食レストランから、そういったモノが何もない日本食レストランとスタイルは様々です。
こういった日本での決まり文句ですが、意外と日本人以外の方にはウケが良いのです。しっかり心がこもっているあいさつでお客様をもてなす文化は日本ならではなので、そのお客様が日本語が分からなくても、気持ちは伝わり喜ばれます。
日豪接客スタイルの違いは考え方。
日本では、「お客様は神様」という考え方が根本にあり、オーストラリアでは「お客様」と「従業員」の立場が対等であるとの考え方が一般的です。
レストランでウェイターをしているからというよりも、そのウェイターという役割に染まりきることなく一人の人間としてお店に来てくれているお客様にサービスする・・・というイメージで捉えていただければ良いと思います。
なので、日本のマニュアルによる一線を引いたサービスではなく、シドニーでは、そのお店のその時のスタッフの気分や考えに基づくサービスが提供されると思ってください。
どちらの接客スタイルが良い?
日本のマニュアルによるどのお店も似たようなサービスよりも、オーストラリア式の多種多様な個性的サービスの方が優れているか?
もちろんオーストラリア式にも多くの問題点があります。
そして、どちらにも良い点と悪い点があります。
*日本での接客サービスの良い点悪い点は皆さんご理解していると思いますので割愛します。
シドニーのみならずオーストラリアでは働く個人の気分や考えに基づくサービスということで、沢山の信じられないひどいサービスを受けたこともあります。(悪い点)
あるお店の従業員は、いつもは愛想が良いのに、その日の気分が悪いからか、あからさまに不機嫌そうに無愛想に接客する。
お客の英語が聞き取りずらいから、イライラしながらぶっきらぼうな接客をする
仕事中にも関わらず他の従業員と話に熱中になり、テキトウな接客をする
こういったことは数えたらきりがありません。普通に起こってます。
それと同時に、素敵な接客も受けてきました。(良い点)
気さくに話しかけてくれるスタッフ
服装や髪型を誉めてくれるスタッフ
小さなお子様がお客様としてきても、子供扱いせずに年齢に合わせた対応をしてくれるスタッフ
顔や名前を憶えてくれて、来店するたびに声をかけてくれるスタッフ
個を大切にしているオーストラリアならではの接客スタイルです。
まとめ
オーストラリアと日本の接客スタイルの違い、いかがでしたでしょうか?
考え方でこれだけ日豪接客スタイルの違いが出てきます。勿論どちらにも良い所もあれば、悪い所もあります。
日本の丁寧できめ細かいサービスは、すばらしいものがあります。
オーストラリアの堅苦しさを感じさせない、個性的なサービスには温かみを感じます。
それらの良い所を少しずつ自分の中で吸収していくことで、より良いサービスが提供できると思います。
どちらが良いかを決めるのは、あなた個人の考え方次第ですが、こちらで働いていくのであればこうやって日豪両方の特徴をある程度理解しておいた方が得策です。
日豪両国で自分が「良かった」と思うサービスを貴方自身がお客様に提供してみてはいかがでしょうか?
働く事を楽しんでみてください。新たな扉が開かれるかもしれません。