意外と一人でできる 、オーストラリアでの銀行口座開設。 ただし入国して早い方が良いのはなぜ?
こんにちは、シドニーマンです。
ワーキングホリデービザ、学生ビザ、または就労可能なビザを取得してオーストラリアに入国し、何らかの形で仕事に就いていれば、通常給料は銀行口座への振込となります。
また、自分で部屋を借りる場合も、家賃の支払い、電気代の支払い、インターネットの支払いなど、ほとんどが、銀行口座からの自動引き落としとなります。
銀行口座を開いていれば、買い物をするにしても生活するにしても、バンクカードを持っていれば何かと便利です。
オーストラリアの現地支店で銀行口座を開設する方法
オーストラリアの現地で銀行郷座を開設するには下記のモノが必要になります。
- 身分証明書
- 現金$50〜
- ビザに関する書類
- オーストラリアの住所
- オーストラリアの電話番号
- マイナンバー
- 学生の場合は学生証
身分証明書
パスポートがあれば大丈夫です。
現金
口座を開く際には、少なくても$50ほどは初めに入金しましょう。
ビザに関する書類
ビザの種類を問われ、オーストラリアに合法に滞在しているか?を確認されます。
その際、自分の持っているビザの種類を答えましょう。(例えば、ワーキングホリデービザ、学生ビサ、など)
ビザを取得した際に送られてくるメールがあれば良いですね。
オーストラリアの住所
バンクカードが送られてくるので、必ず受け取れる住所を登録しましょう。大学や語学学校をカードの受け取り先に指定しても大丈夫ですが、その際必ず大学や語学学校のオフィスに伝えておきましょう。
バンクカードは、口座開設日から通常1〜2週間以内に、登録した住所に送られてきます。
また、どうしても住所が定まらない場合は、口座開設した銀行の支店で受け取ることも可能です。
オーストラリアの電話番号
携帯電話番号で大丈夫です。また、口座開設時に携帯電話や家の電話を契約していない場合は、その旨を伝えましょう。後で電話を契約をしたら、自分の口座のコンタクトインフォメーション(連絡先情報の欄)に電話番号を登録をしましょう。インターネットで行えます。
マイナンバー
2017年から、オーストラリアの銀行で口座を開設する際にも、日本のマイナンバーの登録が必要となりました。銀行によっては、聞かれたり聞かれなかったりするようですが、念の為、用意した方がいいです。
”なぜ日本のマイナンバーが必要なの?”と思うかもしれませんが、脱税防止のためのOECDルールをオーストラリアも適用しているからです。
海外に1年以上住む予定の場合、日本で海外転出届を出さなければなりません。その際、役所でマイナンバーカードの返還手続きをしなければならず、「国外転出により返納」という記載がされて一時使用停止のような扱いになります。帰国したら役所に行き、マイナンバーカードの手続きを行って下さい。また、マイナンバーの番号自体は一生変わらないので、オーストラリアでマイナンバーの番号を聞かれたら、同じ番号を伝えても大丈夫です。
担当者がマイナンバーを知りたい時は、「TFN(Tax File Number) of JAPAN」もしくは、「TIN(Tax Identification Number)of your country」のように聞いてきます。オーストラリアで「マイナンバー」と言っても通じません。
学生証
銀行によって条件は違いますが、通常かかる毎月の口座維持手数料を免除してもらえる場合もあります。フルタイムの大学生なら無料になりますので、必ず学生証を持参しましょう。
オーストラリアで銀行口座開設するときの注意点
オーストラリアの銀行口座を開設した際、幾つか注意点があります。
(1)取引履歴は通帳ではなくネットでチェック
オーストラリアには日本のような通帳制度は無く、給料が振り込まれているかどうかを確認したいときは、利用明細(statement)を確認するか、インターネット上でチェックします。
(2)銀行口座は入国後6週間以内に作る
入国後6週間以内であれば、先ほどご紹介した書類だけで銀行口座開設が可能です。
ですが、それ以上期間が過ぎてしまいますと、なぜ今まで銀行口座を作らなかったかを証明したり、余分に準備しないといけない書類(免許書、クレジットカードの明細書など)が増えてしまいます。その分、銀行口座を開設するのが遅れます。
オーストラリアで銀行口座を開設するのであれば、時間に余裕を持って早めに準備を進めましょう。
(3)口座の解約
3つの注意点の中で一番気をつけたほうがいいのは、この口座解約についてです。長期間口座に動きがないと、手数料が発生することもあり、残高が無くなるとマイナスの預金残高が記録に残ってしまいます。そうなってしまいますと、口座が凍結されてしまうこともあり、再開設するのに面倒な手続きが必要になります。
またm日本へ帰国してしばらくオーストラリアには来ない。もしくは、もう戻ってこないという方は、帰国前に必ず口座を解約しましょう。
銀行口座の種類
銀行によって口座の名称は違いますが、内容はほとんど同じです。
例)ANZ銀行の場合。
ANZ Access Advantage
日常生活で便利に使える口座。送金やATM・支店での取引利用が無制限にできます。デビットカードやインターネットバンキングの利用もできる。
ANZ Online Saver
毎月の口座維持手数料は無料で、最低限必要となる残高も設定されていません。上記のAccess Advantage accountを通して無制限に預金アクセスできます。また、利息は2.55%(bonusレート後)と高いので、人気がある口座です。
Term deposit(定期預金)
当分使う予定が無いお金がある場合は、Time depositに預金しておきましょう。お金を預けてしまえば一定期間下ろせませんが利息は高くなります。
口座を選ぶ際は、利息の高低だけでなく、個人用小切手(パーソナルチェック)が必要かどうかなど、使い勝手の良い口座を選びましょう。
銀行口座を開設するメリット
オーストラリアで銀行口座を開設すると、メリットが実はいくつもあります。
利息が高い。
日本の銀行と比べると、オーストラリアの口座で付く利息は高いです。
”日本のクレジットカードを持っているけど、海外で使用して手数料・為替レートで損したくない。”という方にデビットカードは役に立ちます。
また、クレジットカード払いをすると支払い手数料を上乗せする店が多いシドニーですが、バンクカードを使えば手数料は取られません。
また、デビットカードは、使用後すぐにその使用した金額が口座から引き落とされますので、口座に残高がなければ使えません。ですのでクレジットカードのように使いすぎて、後になって支払いに困る心配もありません。
ATMやお店で、現金を引き出せる。
お店にもよりますが、バンクカードを使って、EFTPOS(エフトポス)でATMに行かずに現金を引き出すこともできます。その際、現金を引き出す上限はありますが、現金引き出しの際にかかる手数料はかかりません。
また、街角やお店の中にあるATMで現金を引き出すことができます。
オーストラリアの4大銀行
オーストラリアには、4つの大きな銀行があります。
- National Australia Bank(ナショナル・オーストラリア銀行)
- Westpac Bank(ウェストパック銀行)
- Commomwealth Bank(コモンウェルス銀行)
- ANZ Bank(オーストラリア・ニュージーランド銀行)
National Australia Bank
オーストラリア国内で最大の資産を持つ銀行です。イギリス、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドで運営していて、本部はメルボルンにあります。
WestPac Bank
この銀行の本店はシドニーにあります。
Commonwealth Bank
コモンウェルス銀行は、一番ATMの台数が多いです。
ANZ Bank
オーストラリア,ニュージランドだけでなく、アジア、太平洋地域、アメリカ、ヨーロッパ、中東を含む32カ国や地域で事業を展開しています。日本人スタッフのある支店があったり、日本支社では現地口座開設媒介サービスをしてくれます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
住所や電話番号など、銀行口座開設に必要なモノをもあらかじめ用意しておけば、スムーズに手続きが進みますのでオーストラリアで銀行口座を開設するだけなら、実は難しくないのです。
オーストラリアに着いたばかりのときはいろいろと不安です。そんなときに銀行口座を開設に行くのは大変かもしれません。そして、日本語が分かるスタッフが居たり、日本人が勤務している銀行はありますが、だからと言って、どの銀行にも日本語が通じるわけではありません。基本英語で銀行口座を開設します。
しかし、入国後6週間以内に銀行口座を開設しなければ、銀行口座をそれまでに開設しなかった理由を証明したり、必要以上に準備しないといけない書類(免許書、クレジットカードの明細書など)が用意しなければならなくなります。そうなりますと、銀行口座を開設するのが遅れ、もし手元に現金を持っているのであれば、盗難、紛失の恐れもありますし、たとえ銀行口座を開設できたとしても、それからカードが来るまで日々手持ちの現金のみでの生活になります。それだと手持ちの現金が無くなれば、最悪そのまま帰国せざる負えない状態になってしまいます。たかだか銀行口座を開設できないがために、とんでもないことになってしまっては、元も子もありません。
ですので、英語を駆使し自分の力でオーストラリアの銀行口座を開設できた時の達成感は、オーストラリア生活の中で、必ず大きな自信となるはずです。
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